マウスエイムのアクションゲーム
マウスでエイムし、敵を撃つプラットフォーマー。
00年代の海外フリーゲームシーンや昨今のインディーゲームシーンで結構見かけるが、
主要な作品としてはどのようなものがあるのか、一体どんな作品群なのか、この文章はそれについての草稿である。
筆者はそこまでゲーム史について深い知識があるわけではないので、
何かあれば優しくつっこんでほしい。強い言葉で言われると泣いちゃうので。
あわよくば、造詣が深い人に改めて論じてほしい。
初めに
私がそういうゲームを作っているので、買ってプレイすると理解が深まります。
言葉の定義
基本的にこの手のゲームを、私はマウスエイムプラットフォーマーと呼んでいる。
そこまで広まっていないが、私はそう呼んでいる。
拙作のプレイ動画なんか雰囲気をつかむのに良いと思う。
【#142】CYNOROID GAIDENをクリアしました - YouTube
Vtuber朝霧きいね くんちゃんさん氏のクリアまでの配信動画。
長尺なのに一番画質が良い。
steamのキュレーターをされているユーロさんの動画。
コンパクトにまとまっていて見やすい。
マウスエイムプラットフォーマーの定義
①プラットフォーマーであること
ーこの場では横スクロールのジャンプアクションぐらいの意味合い
②マウスでのエイムが可能であること
ー無段階の照準と八段階ぐらいの角度付けがされている作品があるが、
厳密には無段階のものをフリーエイムと定義する。
が、そのギミックよりは、全体のレベルデザインの方が
のちに定義する下位分類の際には重要である。
ーゲームパッドでの操作とマウスによる操作、双方をサポートしている作品も多い。
基本的にはゲームパッドによる操作については触れないが、
一部トレジャー作品はチェックしておく必要があろう。
③射撃にある程度の比重が置かれていること
ーこの点はそこまで重視しないが、少なくともゲームが近接攻撃主体、
特殊な攻撃としてマウスエイムが含まれる様なものは含まない。
そもそも論として、マウスでの操作を念頭に置くと、
常に片手をマウスに置かざるを得ないのでそういう意味でも特殊なジャンルである と考えている。
該当する作品とそれぞれの文脈
以下、タイトル/機種の表記
ABUSE/MS-DOS
superadventuresingaming.blogspot.com
私は正直なところ、このゲームについてだけ語りたいのだ。
面クリア型で若干の探索要素があるマウスエイムアクション。
プレデターに似た主人公とエイリアンに似た(そのまんま)敵が出てくる。
ゲーム自体は大味であるが、じっとりとしたグラフィックとマウスでエイムしながらエイリアンの大群を捌くプレイ感覚は唯一無二である。
これを触れて感じた理想のプレイ体験を、私の作る雰囲気で再現できないかと悪戦苦闘中。
Guns.Gore and Cannoli 2
お手本である。
前述のAbuseより格段に出来は良いと思う。
立体的なマップ構成、ギミック、操作性と隙がない。
ちなみに前作はマウスエイムではない。
My Friend Pedro
こちらも面クリア型。
バレットタイム?的なスローモーションを取り入れた華麗なアクションが魅力。
それぞれのシチュエーションをどうやってクリアするかというパズル要素が強い。
番外 各種トレジャー作品
Steam:Alien Soldier (steampowered.com)
Steam:Gunstar Heroes (steampowered.com)
ここら辺の作品はマウスエイムではないが、
全方位を射撃出来るアクションゲームの類型として類似or隣接ジャンルと定義できると思う。
該当作品のゲーム進行の類型
これらのマウスエイム作品のゲームの進行について、
下記のような傾向があると思う。なお、特に厳密な定義づけではなく、
こういった方法があるよね、という確認の意が強い。
①メタルスラッグ風
メタルスラッグ風と書いたが、実はベルトスクロールといった方が伝わりやすいかもしれない。
要は、敵を一定数倒すと先に進めるような方向性。
一番多いと思う。
②ロックマン風
拙作GAIDENとかはこれが近いか。
③メトロイドヴァニア風
存在していると思うのだが、メトロイドヴァニアに苦手意識があったりで、思いつかない。
④Abuse風
次はこの方向性で作りたい。
簡単に言うと、洋ゲーにありがちな広いステージを進ませる奴。
ちょっとした探索風味。
私のプレイ動画があるのでどうぞ。
ちなみに無料でプレイできます。
ゲームの進行については、アクション性を重視するのであればメタスラ風に調理するのが良いであろう。
私はどちらかといえばシングルFPS、DOOMとかBloodとか、そういったものを2Dに落とし込んでかつゆったりとした進行にしたいと考えているので、Abuseの方法論を採用したいと考えている。
Bloodは名作。
補足資料
色々と資料を探しているとこんな記事があった。
有名なインディー制作者の方がマウスエイムのゲームを作っていて、
それに対してのインタビュー記事を発見した。
このゲームが制作中であることは知っていたが、似たゲームであるため極力情報を見ないようにしていた。読んでみると存外考え方が違うということが分かり、そこまで気にしなくてもええなとなった。