forbidden lover / L'Arc~en~ciel[レビュー]

 

私はラルクが好きだ。

 

どれくらい好きかというと、十七万するぐらいするラルクモデルのギターをローンを組んで買った。ブルーレイも何枚か買った。スコアも買った。なんなら、本人監修のスコアも古本で買ったし、ギターなりベースなりでコピーもするし、カラオケでも良く歌うし、チップチューンアレンジも何個か作った。

 

さて、forbidden loverである。

 

私はこの曲でラルクにはまったのである。具体的には20thライブで演奏されたこの曲に。

 

この曲の特徴は何と言っても、ドラムであろう。マーチングのリズムを刻むのである。たんつくつくつくたんつくつくつくといった具合。

 

機械的に刻み続けるドラムにうねるベース、広がりのあるギター、艶めかしいボーカルが加わり、このバンドにしかできない音世界が作りだされていく。

 

歌詞も一応は反戦歌なのであるが、具体的なものではなく、戦争によって引き裂かれる恋人たちの姿を歌っている。

 

これがまた文学的であり、最初は引き裂かれた二人を歌っていたものが、段々と時間軸が広がり、最終的に時代そのものへの預言めいたものとなる。

 

時代に二人の愛が捧げられたとして、世界はそれに報いるのか。

 

私はラルクの最高傑作にこの曲を迷いなく推す。