自作ゲームがメディアに載ったので、その効果

はじめに

こんにちはBhaskaraです。

先日2/28に制作中のゲームHAZAMA_QUEENのストアページを公開しました。

めでてぇ、祝え人類。

 

store.steampowered.com

 

そして、余りにめでたいので各種メディア様も取り上げてくれた。

 

 

 

 

ここで、実際メディア掲載によりどれぐらいウィッシュリスト(お気に入り)が増えたのか確認してみよう。

タイミング的にAUTOMATON掲載の影響を見るのが主となります。

 

ウィッシュリスト

 

AUTOMATONへの掲載でウィッシュリストが200増えました。

 

いや凄いな。

 

私は各ゲーム単独の発売数がいまだ1000超えないsteamエンジョイ勢なので、

この数字はかなりデカい。まだ初日なのを考えるともっと伸びしろはあると思いたいところ。

リストに入れた一割ぐらいは買ってくれるだろ、たぶん。

 

実際の記事もテストプレイや進捗動画までチェックしてくれて、

さすが俺たちのオートマトンという感じである。

 

では拙作をよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

The Crippled God // Deadhouse 感想

白黒ジャケット

 

dungeonsdeep.com

 

ドイツのダンジョンシンセ作家、The Crippled Godによる2021年作

 

レーベルはDungeons Deep Records

 

Deadhouseってたまに見るけど何か知らないので調べてみた。

教会や墓の近くにある死体置き場?的なものだそうな。

なんでもDeadhouse's Gatesなるカナダ産ファンタジー小説をもとにしているらしい。

当然未読である。

 

レーベルの説明文っぽいものを以下に

Deadhouse is subtle in its serene melancholy. The album progresses gently, and despite the beautifully haunting cover art is very soothing in execution. Set the cassette deck to loop mode for this one and hypnotize yourself for the evening.

 

以下雑翻訳(全く自信はない

Deadhouseは繊細さのなかに静謐なメランコリーがあります。

このアルバムは穏やかに進行し、それでいて美しく心に残るジャケットアートでありながら、その演奏は我々を非常に穏やかにさせてくれます。

カセットデッキをループモードにしてこのテープをセットし、この夜、自分を催眠術に掛けましょう。

 

全体の感想

説明文通り穏やかで寂しい曲調なのだけど、それを6曲並べて、しかも要素自体は殆ど変えずにアルバムとして流れを作ってるのが素晴らしい。

2曲目だけダンジョンシンセみが強いが、それがフックとして非常に適切で、そこを曲調のテンションとしては最高点にしつつ、アンビエント的には後半へ向けて少しずつメランコリーを積み上げていく。対比というか構成の妙である。

テープで聴くと少し音が丸くなることもあり、癒し効果は高い。おすすめ。

 

以下各曲雑感想

 

1.Into the Deadhouse

鳥の囀りから始まるイントロ

1m50secほどの曲だが、中盤からのドローンや高音のシンセの神秘的な音階で気分が高まる。

 

2.The Chain of Dogs

冒頭のピアノがよい。寂寥感。

2分ごろからのシンセリードはダンジョンシンセというよりはブラックメタル系のアンビエント曲のエッセンスを感じる。

5分半ごろからダンジョンシンセ特有の戦闘BGM/RPGのある急な場面転換が。

そのまま展開させていくのかと思いきや7分半辺りで〆のピアノに。

良い曲だが展開が多くて眠れる感じではないのでは?(無粋

 

3.Whirlwind

アルペジオっぽいシンセが主体のアンビエント曲。

ダンジョンシンセによくある太鼓やダークアンビエント系の音遣いの良いところ取りだ。

 

4.Light Torch

こちらもほんの少しだけそれっぽいスケールを使ったピアノ曲

落ち着く。後ろに流れているシンセストリングス的なコードが良いですね。

 

5.Ascendancy

11分、一番の大曲。

ダークアンビエント感のあるドローンとシンセリード。少しスペーシーにも感じる。

3分半ごろから旋法みのあるメロディーに。

4分50秒あたりからそのメロディーを引き継ぎつつ、雨のような音が後ろに広がる。

2曲目のダンジョンシンセ的場面転換に備える構えだったので意表を突かれた。

後ろで鳴るシンセストリングス的な高音がしみじみと切なくてよい寂しさ。

 

6.Deadhouse Gates

最後にデッドハウスの門ってことはいったん入ってその後出たということだろうか?

環境音にピアノにシンセに今までの要素が全乗り、それでいて穏やか。上手いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンジョンシンセのカセットを買いました

割と所有欲が満たされる

 

ダンジョンシンセというまぁけっこうマイナーかつ特殊な音楽ジャンルがある。

ふとそれらの音源を買ってみた。テープで。

 

正直なところ普段フィジカルで、要はCDやレコード、ましてやテープで音楽を聴くことは殆どない。

以前はレコードなんかも集めていたが、音楽を聴くのが面倒すぎた。

私にとって音楽の儀礼的な部分は自分で演奏する際やライブ行くぐらいの特別感がある際にあればよいもので、日常の中で何か感性とか体系とか感情とか、そういうものを想起させる際には極力手軽な媒体がよい。

 

テープはそこまで手軽ではないのだが、フィジカルで買ったならちゃんと聴くし、

レコードほど面倒でもないのがよい。音も結構良いし。

 

が、現状の試聴環境が物凄く面倒なのはすぐ改善せねばならない。

まぁ、小型のヘッドホンアンプでも買えばいい。

 

ということで、気が向いたらレビューなんかもしていければと思ってます。

第27回 3分ゲーコンテスト 感想とか

こんにちはばすからです。

 

やれやれさん主催の第27回3分ゲーコンテストが2022/12/3から行われ、

2022/12/19に無事結果発表となりました。

 

3punge.wixsite.com

 

なんと私は投票対象となる15作品中2位。

すごいぞ!

 

今回の3分ゲー(以下プンゲ)は非公式ディコードサーバーを立ち上げてみたり盛り上げを意識したこともあって、なんだか感慨深いですね。

お祭りにタダ乗りして勝手に感慨深くなるばすからであった。

 

さて、以下プレイした作品の感想を垂れ流していきます。

読んでる皆も適当に感想を垂れ流せ。

 

ブロックパズルRPG カケラの塔

hothukurou.com

 

今回の一位作品。

文句なしの一位でしょう。

ゲームが沼過ぎます。

シンプルながら奥深いゲームシステム。

 

とりあえずやれって感じのゲームですね。

 

HAZAMA_QUEEN

bhaskara.itch.io

 

何故か二位が取れた拙作。

地雷系メイクのガールが地獄で悪魔を皆コロしにするとってもハートフルなゲームです。

 

 

サンタガールは止まらない!

okamikei.itch.io

ところどころに落ちたプレゼントを回収しつつゴールを目指すプラットフォーマー

12月開催なのにクリスマス要素を持ってきたのはこのゲームだけという。

 

アイテムの回収時にワンアクション必要なのがお洒落な調整で、

素早くステージを攻略しながらも所々で緩急をつけた攻略が必要になる面白いゲームでした。

 

きのこだ!

emugen.itch.io

 

上から落ちてくるきのこの「頭」に対応した「軸」をチョイスするパズルゲーム。

対応する頭と軸は暗記が必要というストロングスタイルですが、割と覚えられるという。

 

クリア時の演出が楽しくて良いですね。

 

サイコストリーマー

freegame-mugen.jp

ゲーム説明欄にある通りいつも通りの作風なのですが、

攻撃が自動ということもあり、間口が広がっていた印象。

こういうゲームにAIイラストを付けてリッチにするのは中々効果的だなぁと感心しました。

 

break it!! ーじゃけん、正義は必ず勝つー

novelgame.jp

じゃんけんに支配された世界、じゃんけんの勝ち負けを連打でどうにかできる主人公で世界を救うじゃんけんゲーム。

制作サークルさん特有のギャグテイストとフルボイスが楽しい。

 

前々回に投稿された茄子のゲームよりも本編とギャグ、システムが上手く融和していてレベルアップしているように感じました。テンポも良くなっている。

それぞれの要素が喧嘩せずに濃い印象を残せているのが良いですね。

 

THE ATOMIC FLY -原子バエの猛襲-

retrogic.jimdofree.com

 

1950年代風モンスターパニックゲー。

題材で勝ちであり、ストーリー描写も期待に沿ったもので演出の勝利である。

 

ゲーム自体は少し正攻法だと難しい。

演出がよいゲームなので誰でもクリア出来る難易度にして、インタラクティブアート風にしても面白かったと思う。

 

救哭ノ鳥(きゅうこくのとり)

machiaworx.net

弾幕STG

難しそうな見た目に反して、STGは全然ダメな私でもクリアすることが出来た。

アツいセリフが作中に飛び交い、派手な弾幕描写と併せてハイテンションに楽しめる。

 

タイトル画面の挙動が特殊なのでそこは。

 

ウルトラウォーク

yanagui.itch.io

むかしFPS

拙作と併せてむかしFPSが二作登場する国内では珍しいコンテストとなった。

 

ビビットな画面とキレのいいイラスト、程よい難易度に手触りで私はすき。

ただ、このコンテストは普段FPSをやらない人が多いので、

そこら辺は予想以上に丁寧な説明が必要かもしれない。

 

前々回も私はFPSを提出したのだが、

マウスで操作できるということに気づけなかったという感想を貰いカルチャーショックを受けた。

 

Coda.

novelgame.jp

青春ノベル。

吹奏楽部のお話で、私自身高校時代は吹奏楽部ということもあり、なんとなく青春感を味わえたのであった。

 

少しギミックのあるシナリオだと思うが、

そこをもう少し分かりやすくしてくれると票が伸びた気がする。

 

はじめての作品みたいな話を聞いた気もするので、

これからどんどん良いものを作れるような素質を感じる。

 

Nice Bomb Game

game.nicovideo.jp

弾幕をボムで破壊し、点数を稼ぐゲーム。

BGMの盛り上がりやミニマルな画面構成に美学を感じる。

 

少し思ったのは点数を伸ばすのに我慢が必要で、なおかつボムの数が有限ということもあり、少しプレイが静的になってしまうという点。

こちらから積極的にスコアを伸ばす要素があっても良かったかもしれない。

 

ハロウィン会場に潜入せよ!

dasshutsu.games

脱出ゲーム。

脱出ゲームメーカーで作られている様子。

 

基本的には総当たりが必要になるゲーム。

制作ツールの関係か少し操作感に?を覚えることも。

 

あそこを○○するために××しようみたいな流れが生まれるとプレイしやすくなると思われる。

 

デスクトップ・クライム

monzyu.hatenadiary.jp

他の人の配信を見ていたら答えを知ってしまったため未プレイ。

 

ヨムダケ ~文章を読むだけ~

www.freem.ne.jp

アンチウイルスソフトとの相性が悪く起動せず。

 

fulhon

pachenya.github.io

 

3分ゲー特有のアート感のある作品。

自動生成?的な文章と不思議な小品の合わさった読み物で、

個人的には印象に残る作品だった。

 

球分類問題

yareyare760-game.wixsite.com

アナログ感のあるパズルゲーム。

スマホとかでぽちぽちやってると知らぬ間に五分ぐらい遊んでしまうような心地よさ。

音楽と効果音のチョイスが絶妙。

 

個人的にゲーム=インタラクティブな何かだと思っており、

手触りの良さとチル感が琴線に触れた作品だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲ制者のための『むかしFPS史』

目次

 

本記事は、『ゲーム制作にかかわる人が自由な記事を作る Advent Calendar 2022』、12月12日の記事となります。

 

adventar.org

 

 

はじめに

こんにちはばーすからです。

steamに何本かゲームを出しており、今はGAMEMAKERでFPSを制作中です。

 

以下から拙作を購入することが出来ます。

store.steampowered.com

 

かなりショッキングな話ですが、、、、

拙作を購入した方のうち100%拙作を購入しています。

決して嘘ではありません。

そして、この記事を読んでいる特別なあなたには、

本作をほんの数百円で買える特別な権利があります。

 

皆、平等に持っているのに、

知らなければ使うことが出来ない権利です。ぜひ、行使してください。

 

こういうゲームです



 

 

 

 

 

 

 

 

閑話休題

 

皆さん、FPSって聞いて何を思い浮かべます?

APEX、ヴぁろなんとか、フォートナイト、Crysis、FarCryDOOM

 

www.youtube.com

 

まぁいろいろかと思います。

 

ではインディーFPSと聞いたら何を思い浮かべます?

 

実はFPSは海外インディーではかなりの発展を遂げているんです、

まずはそれらをチェックしてみましょう!

 

海外インディーFPS

DUSK

youtu.be

store.steampowered.com

 

カルト絶対頃すマンがカルトを頃す名作インディーFPS

とりあえずこれでいいんでね?感はある。

 

Ion fury

www.youtube.com

store.steampowered.com

90年代のゲームエンジンBuildエンジンを使用した新作FPS

むかしFPSの入門にどうぞ。

とは言いつつも、「むかしFPSをヤっていること前提」感は否めないので、

本家Buildエンジンゲーをまずやるのがいいのかもしれない。

 

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さて、たった二作ですが海外のインディーFPSを見てみました。

どうやら「レトロ」なFPSが人気の様子。

 

国内インディーFPS

 

国内ではThe Citadelが全世界に売れており、加えてV.R.G.というゲームもありますが、

それぞれ通常のインディーズシーンとは関係が薄いです。

 


 

The Citadel

かのMarathonライクな国産FPS

拘りに満ちた銃器操作、悲惨なゴア表現

余韻の残るストーリー

国内でこれを作りきったのは正直言って偉業

youtu.be

 

store.steampowered.com

 

V.R.G.

自作エンジン?による国産FPS

レトロ&モダンをテーマにしており、

見た目はレトロながら陰影や光、反射の表現が素敵

 

二丁拳銃にバレットタイム、壁走り

爽快感溢れるプレイが堪能できる

youtu.be

 

store.steampowered.com

 

QUICAL

note.com

これは失敗談。未プレイなので余り言えることがない。

 

CielClou

www.freem.ne.jp

 

国産のフリーゲーム

プレイしてみて驚いた。DOOM2016やシリアスサム的なプレイフィールである。

一撃が強力なショットガンと連射出来るネイルガンを駆使して悪魔の大群を処理していく。

むかしFPSの遺伝子を感じずにはいられない!

余り経験ない人だと難易度は高いかも?私は三面でしにました。

 

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さて、数作国産のFPSを見てみましたが、

国産の数少ないFPS達も「昔風」なフィーリングですね?

 

なぜFPSが国内で作られないのか?

皆さん、国内でFPS作ってる人、どれくらいいると思います?

UnityやUEの習作的なものならともかく、steamやコンシューマに出してる人っています?

少なくないですか?(圧)

 

それは何故か。

 

国内インディーおよびフリゲ界隈ではFPSを作る文脈や前提知識が薄いからではないか?と考えました。

 

要はFPSと言って想像されるのが、コールオブデューティー」や「バトルフィールド」、「各種オンライン対戦FPS」、「ハーフライフ」的な大作ばかりで、どう考えても個人製作できる規模感ではない。

 

対してTPSはDLsiteなどでもたまに見かけます。

バイオハザードシリーズの影響でしょうか?(7や8は流石にまだそういう浸透の仕方はしてないのかもしれない)

 

海外インディーでネタ元とされるFPSは90年代のものが大半です。

よって、この記事ではそのネタ元を紹介し、『むかしFPS』への理解を深めて貰おうかと思います。

私自身リアルタイム時点では産まれておらず、ゲームを作るにあたり情報収集をはじめ今に至ります。

 

「知ってるよDOOMでしょ?」

ウルフェンシュタインでしょ?」

 

うっせーーーーー!!!!

しらねぇーーー!!!

 

では張り切っていきましょう。

 

Wolfenstein以前

 

Hovertank 3D(1991)

youtu.be

 

ウルフェンシュタインやDOOMを作ることになるid Softwareの3Dシリーズ一作目。

ふわふわした挙動の戦車?を操って人々を救助しつつ、迷宮に蔓延るモンスターを倒すゲームです。

勿論革新的なゲームなんですが、今やると酔うんじゃないかしら。

 

Catacomb 3D(1992)

youtu.be

3Dシリーズの二作目。

今回から自機が人間になり、顔も表示されるようになった。

動画は画面が綺麗になるポートを導入済のもの。

大体FPSなんだが、ゲームプレイ自体は迷宮探索感が強く、戦闘は連打ゲーである。

実は三作シリーズが作られた。

GOG(ゲーム販売サイト)で三作セット$5.9。

www.gog.com

 

どうでしょうか?

ここまでのゲーム、UnityやUEがっつり使える方なら再現出来そうじゃないですか?

え、面白そうじゃない?

カタコンボ的なゲームに、今風なガワを加えるだけでだいぶ違うと思いますよ。

あとはもうちょっと駆け引きとかを足せば。

 

Wolfenstein 3DからDOOM

 

Wolfenstein 3D(1992)

youtu.be

store.steampowered.com

さて、ウルフェンシュタインである。

カタコンボの魔法の世界から銃撃戦主体となり、「クリアリング」が重要になった。

敵や自身の弾は「即着弾」、つまり目で見て避けられないため、

壁に隠れ丁寧にクリアリングし、ちまちまと時には大胆に敵を倒していくのが重要である。

ストーリーも単独潜入なので、主人公になりきってプレイするのだ。

 

store.steampowered.com

2016年にIntrudeという多分にwolf3D要素を含んだゲームが作られたので、

こちらでもよいかも。

 

DOOM(1993)

youtu.be

 

Steam で 60% オフ:DOOM (1993) (steampowered.com)

 

伝説のゲームである。

こちらに関しては海外では前提知識な気がするので、迷ったらやっておくとよい。今やっても普通に面白い

まず、wolf3Dの平坦なマップから高さの概念が導入され、複雑なマップが作れるようになった。加えて、豊富な武器、変に愛嬌のある悪魔たちと全体的にカラフルになった印象。

プレイフィールもグッとアクション寄りになり、ーモンたちをガトリングで蹴散らしつつ、バカでかエネルギーランチャーをボスの懐に潜り込んでぶっ放す等々出来るように。

 

個人的には初代のEP1、最初の8マップぐらいまでをさらっとやってみるのをお勧めする。この流れは中々芸術的というか、模範的なので。

EP2以降はちょっとばらつきがある気がする。

 

ここら辺から今の技術やエンジンを使っても個人製作で再現しようとすると厳しくなってくる。

ゲーム性というよりはレベルデザイン(真の意味で)*1の問題で。

要は三次元のマップをテクスチャとか貼りつつ30個ぐらい作るのはちょっと重労働すぎるし、それを一回こなせたとしても次回以降はシステムを弄らないとネタ切れになる。

 

最近ではいっそのことにDOOMエンジン*2を利用したインディーゲームも増えてきている。

 

youtu.be

 

Steam:Selaco (steampowered.com)

 

このレベルになるとちょっとチームでがっつり作らないと時間がかかりすぎる気がするが。

 

そして、しばらくの間DOOMクローン、ウルフェンシュタインクローンという似たようなゲームが市場では量産されることになる。。。。。

 

DOOMはリッチでアクション性が高いが、マップ制作の労力がかかる。

Wolf3Dは立体感の無いマップだが、ゲーム性の微妙な調整が難しい。

 

ここら辺のクローン群はお好きな方は探ってみるとよいかも。

MARATHON(1994)

MACDOOM、というには余りに出来がよいゲーム。

重厚なストーリーとハードなSF描写が特徴。

初代は難しいので二作目とかが良いかも。

youtu.be

Aleph One - Marathon Open Source (lhowon.org)

上記で無料で遊べる。

確か日本語化も出来た気が。

 

Buildエンジンゲー

 

ビルドエンジンは95年ごろに作られたFPSゲームエンジンで、

DOOMなどに比べてより複雑な建物描写が出来るのが特徴。

つまりゲーム内世界観がより芳醇になってきたということである。

 

DUKE NUKEM 3D(1996)

youtu.be

store.steampowered.com

 

ビルドエンジンと言えばこれ。

ムキムキタンクトップのナイスガイがイカしたセリフをしゃべりながら、

ポルノ映画館や宇宙船でエイリアンをぶっ飛ばす!

とはいえ、ちょっとネタが分かりにくいのと当時のアメリカ感が凄いので、人によっては合わないかも。

私は次に紹介するBloodの方がすき。

 

Blood(1997)

youtu.be

 

DUKE NUKEMの会社が他社に権利売却して作らせたとかなんとか。

後のF.E.A.R.の製作元である。

Steam で 50% オフ:Blood™ Fresh Supply (steampowered.com)

 

主人公はカルト教徒だったが、なんかの儀式で友人と恋人と自身を生贄に捧げられ、死亡。なんか生き返ってカルト絶対頃すマンになるという愛と感動のストーリーである。

 

DUKEに比べると圧倒的に落ち着いているが、それでも「カルト遊園地」「カルト渓流下り」「カルト列車」など歴史に残るロケーションを発明した。

一般的なハンドガンが無く、ダイナマイトをポンポン投げたり、フレアガンでゾンビを燃やしたりするゲームプレイも特徴的。

カルトロケーションをてくてく歩いて、爆破して、観光を楽しもう。

 

Let'sカルト観光。

 

www.nicovideo.jp

 

ニコニコでずんだもん実況を私がやっているので見るとよし。

 

ビルドエンジンゲーに関しては「マップの豪華さ」でおもしろさを作っている節があるので、個人製作で雰囲気を再現するのは厳しいと思われる。

 

思われたが、、、、

 

youtu.be

 

CULTICというゲームが出てきた。

むかしFPSという文脈に乗ったうえで意地悪さをなくし、遊びやすくなったBloodと言ってよい。ただアクは本家の方がつよい。

1~2人で作ってるんだっけ?マジ?

 

store.steampowered.com

 

プレイ感覚はBloodを越えています。

ちなみに上の方で紹介したDUSKもBloodの遺伝子を受け継いでいる。

やっぱりカルトはFPSの敵役として優秀。

 

3Dの時代

 

QUAKE(1996)

youtu.be

SFなのかゴシックなのか良く分からない世界観で良く分からん敵をぶっ飛ばせ!

 

DOOMの会社が作り上げた完全3DFPS、今の時代となっては変に2.5Dっぽく作るより、

こちらを最新エンジンで作る方が楽かもしれない。

store.steampowered.com

 

「単純に面白い」タイプのゲームで変なシステムやギミックを入れずに、「撃って避けて走れ」という感じ。

 

www.famitsu.com

こんなゲームもある。

 

これ以降もハーフライフとかいろいろあるが、「アイディア元」とするにはここら辺の方が良いと思う。

新しいゲームやって、そのエッセンスを自分の力量に合わせて昇華出来るなら別にこれ読まんでもいいでしょ()。

 

インディーFPSアイディア賞

 

SUPERHOT

インディーらしいワンアイディアで攻めるタイプのFPS

まぁ動画を見れば分かる。

youtu.be

 

PostVoid

サイケな世界で走り続けろ!

敵を倒し続けないと死ぬマンが疾走するランダム要素豊富なFPS

開発中の拙作はこれをオマージュ元とし、より遊びやすく、そして私の世界観を反映させたものにしています。

youtu.be

 

あとはULTLAKILLとかcruelty squad、gloom woodとかまぁ色々あるけど、

このパブリッシャーのゲーム見ておけば大体オッケーです。

store.steampowered.com


さぁこれからの国産インディーFPSの話をしよう

 

さて、ここまでで色々な「むかしFPS」を見てきましたが、

皆さん何かしらアイディア等は浮かんできたでしょうか?

 

例えばThe citadelやV.R.G.はマップをある程度抽象化することによって、

ゴア表現や武器操作、壁走りに二丁持ち等にピントを合わせ、

濃厚かつ分かりやすいゲームプレイを提供しています。

 

SUPERHOTもモデル自体やマップを簡素化(ストーリーとかは凝ってるけど)。

Post Voidもマップを自動生成、TAでは三分ほどでクリアできるボリュームです。

 

リソースは有限です。

「むかしFPS」たちが「何をしたかった」のか。

昨今の小規模インディーFPSは「何にフォーカスし、何を捨てた」のか。

そこにゲーム制作のヒントがあるのではないでしょうか。

 

ここで現在開発中の国産インディーFPSを紹介して、〆とします。

 

Beyond citadel

より銃の操作にこだわっていく模様のcitadelの次回作。

マップも広く、イマーシブ感が出てきそうだ。

www.youtube.com

 

Dollfenstein 3D

二次創作wolf3D風ゲーム。氏はその他にもオリジナルFPSを作っている様子。

 

特殊ブー隊

↓からブラウザで遊べる

特殊ブー隊 (fc2.com)

 

マシュマロ女子が主人公のwolf3D風FPS

疑似3D描写が画面のポップさと見事に調和しており、

なおかつゲームプレイも勘所を押さえたブッといゲーム。

 

V.R.G.

上で紹介したがこちらも新要素がどんどん足されている。

以下はファンの方のプレイ動画。

固定マップで敵を倒し続けるホードモードの様子。

 

HAZAMA QUEEN

拙作です。地雷系ガールを操って地獄を駆け抜けよう!

 

では皆さん、よい「むかしFPS」ライフを。

 

 

*1:平たく言えば広い意味でのマップの作り方

*2:正確にはGZDOOMという有志制作の互換エンジン

CYNOROIDシリーズ概観

世界観

軍事活動がAIと無人兵器によって全て掌握され、

そのイデオロギー無き闘争に蹂躙される人類。

 

初代~GAIDENの時代までは人間の科学者がいたが、

FORSAKENの時代には難民のような形でしか人類は存在していない。

 

初代 cynoroid

www.freem.ne.jp

 

最初のcynoroid、cr-xの物語。

終わりない戦乱の中の一作戦。

 

cynoroid計画で唯一成功したといえるのがcr-x

彼は研究所での調整を終え、軍部で実戦投入の準備がされていたが、

その研究施設が崩壊。

「緑の有害物質」に覆われた施設は、そこに原生していた有尾類の遺伝子を持つ試験体しか生存出来ない環境となる。

 

全身防護服を着た探索隊もやってきたが、無事全滅した(おまけモード)。

 

CYNOROID II&GENTAGELSE

www.freem.ne.jp

store.steampowered.com

 

IIとGEは同じ時系列。リメイクである。

初代の事件後の物語。

cynoroidは機械に繋がれ、作戦地域で生成したクローンに意識を移し戦い続けていた。

自身の産まれた施設と同じ匂いのする廃棄施設、汚染地域と地下の溶岩地帯を越えた先には未だ稼働する謎の研究施設が。

 

CYNOROID -GAIDEN-

store.steampowered.com

cr-xの戦いから数十年後、同じクローンシステムを流用し、

「極限状況で長時間戦闘訓練を受けさせ、最強の戦闘システムを構築する」という実験が行われていた。

 

何度死んでも生き返り、敵を殺し、自分も殺される。

何万回もの試行の果て、遂に新たなCYNOROIDが完成した。

 

CYNOROID FORSAKEN

store.steampowered.com

更に後の時代。

人類は高度に機械化された戦争プログラムによって滅ぼされ、

僅かな生き残りも永遠と生成される無人兵器たちに蹂躙されていた。

 

対抗するための技術は汚染地域にしかなく、

派遣された探索隊の生還率はほぼ一桁。

 

人類が「CYNOROID」と呼ばれるシステム一式を発見したころには、

最早最後の集落の目前まで無人兵器の波が迫っていた。

 

絶体絶命の生存者たちは、足元に広がる奈落へとCYONOROIDを派遣する。

彼らが籠城していた施設の地下には巨大な遺構が存在していたのだ。

 

「人類逆転のワイルドカードそこにあるかもしれない

 

それは余りにも絶望的な賭けであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Painful Artistic Sexy Torturing Angel/Painful Artistic Sexy Torturing Angel

Painful Artistic Sexy Torturing Angel

お友達のやすら氏がゴアグラインドバンドを組みアルバムを出したとのことで、

簡単に感想をば。

ちなみにメンバーは二人でやすら氏とDSBMガイドブックの長谷部裕介氏。

 

やすら氏とはVOICEROIDの二次創作ドット絵部関係での交流が最初だったので、

界隈の大物と組まれたと聞き「?????」が最初に浮かんだのは内緒だ。

 

よく見ると長谷部氏は私より若いのでさらに驚くなどした。

 

レビュー

painfulartisticsexytorturingangel.bandcamp.com

 

音源は上から。

 

 

ゴアグラインドとあるが、結構明瞭なサウンドでプロダクション面でのイーヴルさは少ない。

ところどころのリフにメタル然とした整いがあり、ちゃんとノれるリズムが適宜出てくるのも特徴。

各種リフのアイディアに閃きがあり、曲の展開も楽しめるアルバム。

 

以下 曲抜粋概観

 

#2

キャッチーなリフとノリの良いリズムが耳を惹く。途中のブレイク部分もおいしい。

 

#4

もふもふなでなで こちらはファンシーなボーカルワークが楽しい一曲

 

#6

一番の長尺(それでも2:48だが)

イントロのブラッケン/デスメタル然としたコードワークから始まり、

そこにデスっぽいトレモロリフが乗っかる。全体としては勿論グラインドコアなのだが、背景にどことなく深みを感じてよい。

後半の疾走パートは南米的な押せ押せ感も感じられてよき。

 

#7

ハードなイントロが抜群な一曲。

他の曲もそうだが左右のギターの絡みがすき。

 

#8

イーヴルなイントロ。

それが展開し序盤のリフになるのが美しい。

後半からそのリフがリズミカルに変化するのも絶品ポイント。

 

#9

オールドスクールデスメタル然とした序盤の展開が◎。

そこからノれるトレモロリフに流れるのも楽しい。

 

#11

かなり複雑なリフの一曲。

そのリフの合間合間に気持ち良いブレイクが挟まれるのが小気味よい。

 

#12

つよつよリトルびっち

ところどころメタルチックなリフが挿入され、リトルびっちの強さを感じる。

25秒あたりからのノリノリのリズムが最高にリトルびっちっち。

 

#13

カッチリとハマる複雑ながら気持ちよいリフ。どことなくスラッシュっぽいノリ。

ところどころのブレイクが的確で旨みを感じる。

 

お気に入り曲 #4,#6,#8,#9,#11,#12,#13